日立造船の若手男性社員上田優貴さん(当時27歳)が、長期出張中のタイの現地プラントで転落し亡くなったのは、業務により精神疾患を発症したことが原因であるとして、大阪南労基署は、本年3月4日、労災認定しました。
本件について、昨日、ともにここまで頑張ってきた上田優貴さんのお母さんや弁護団の先生方と一緒に、大阪地方裁判所にて記者会見を行いました。
会見の時にお母さんが読んでいらっしゃった、上田優貴さんの日記の頁は、何度読んでも堪えきれなくなるものがあります。「遺書」と書いていなくてもあの内容を読んだら遺書だとわかると断言する、母と子の心のつながりがまた悲痛さを物語ると同時に、このようなことが今後あってはならないという思いを強くさせます。
私がいわき総合法律事務所に在籍していた時に大阪メトロの過労自死事件について行った記者会見の報道を、上田優貴さんのお母さんが偶然ご覧になって同事務所に連絡をされたことがきっかけで、本件についても主任として携わらせていただくことになりました。こうした経緯から、記者会見はとても大事で、きちんと伝わるべき人に届くようなものにしたいという上田優貴さんのお母さんの思いがありました。それが周囲にも響いたのか、新聞各社、テレビでもたくさんの報道がなされました。
ABCテレビニュース
MBS NEWS
読売テレビ
KYODOニュース
ANNニュース
NHK
毎日新聞
朝日新聞
読売新聞
日本経済新聞
産経新聞
京都新聞
等多数
たくさんの方々の誠意あるご協力と支えがあってこその労災認定でした。
これから、今後に向けた改善策などが検討され、示されていくことになるのではないかと思います。それが社会にひろく、未来への提言として伝わればいいなと思っています。
安田知央
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