物心ついたときから阪神タイガースのファンでした。3歳のころに、プラスチックのバットを持って母の買い物について行って肉屋の前でバースや掛布のマネをしていたそうです。
しかし、幼い私にとって阪神タイガースは愛すべき弱小球団でした。
たまに勝つともちろんうれしかったですが、それよりも、和田豊がライト前ヒットを打ったり、新庄剛志がバックホームでアウトにしたり、という勝ち負けではないところが楽しみでした。
ここ10年程の「強い」阪神には勝ちを期待しすぎてしまって、30年前のように純粋にタイガースの野球を楽しめなくなっていたのかもしれません。
最終的にCSで敗退する阪神に、やるせない気持ちを抱いていました。
ところが今年のタイガースは一味違います。
久しぶりにペナントレースを制し、CSも勝ち抜いて、日本シリーズにたどり着きました。
そして幸運なことにシリーズ第5戦のチケットが手に入り、オリックス(山本由伸)ファンの妻と一緒に見に行ってきました。
前日に大山選手がサヨナラヒットを打った次の試合です。
私の斜め前の席の年配男性は、大山選手の第一打席で既に感極まって泣いていました。
試合は途中までは良いところがありませんでしたが、湯浅投手の登場で一気に湧いた大観衆の声が後押ししたのか、逆転勝利でした。
森下選手の逆転タイムリーのときは、本当に地鳴りのような歓声でした。
また来年も楽しませてください。
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